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マーティー
会社員×ブロガー
《高専卒業》
高専の5年間を寮で生活
👉5年では副寮長

小学生から続けているバレー部に入部
👉5年時は副キャプテンとして高専全国大会3位入賞🥉

勉強は1年生の最初はワースト3
👉5年の最後にはトップ3

学生時代に受けたTOEICは295点……
👉社会人になってから1年半勉強して660点取得

“副”がつく役割が自分らしいところ🤭💨
勉強含め、コツコツやるタイプです✨

充実の学生生活を送らせてもらった高専を盛り上げるため、高専生の情報が集まる場として「寮ラボ」を立ち上げました🏫

就職してからは高専で学んだことを活かして、回路設計の仕事を十数年継続しています💨💨

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高専卒・20代で起業「DAOで地域に投資エコシステムを」|小池勇琉(BeforeCreate代表・合同会社えぬじー創業者)

高専起業家ショッキング【1-2】

高専起業家ショッキングの第2回インタビューです!

本企画では、「高専生起業家の輪」を広げて、繋げていくことを考えています。

  • 高専起業家をひとりひとり、点でインタビューするのではなく、紹介で繋いでいく。
    ☞インタビューの最後に、次の起業家を紹介してもらう!
     
  • まずは「一つの輪」を広げていく、2つ、3つと広げて重なるのも面白い!
     
  • インタビューを受けてくれた人の繋がりを相関図としてまとめてみる!
    ☞直接繋がってなくても、一緒に仕事をできる仲間が見つかるかも……?

起業家ショッキングの企画はこちらにまとめています👇

BeforeCreate代表・合同会社えぬじー創業者 小池勇琉さん

佐世保工業高等専門学校を卒業後、ゲーム会社へ就職。
家庭用パーティゲームの企画や開発、デバッグなどに約2年間従事。

その後、2022年9月に長崎市で個人事業「BeforeCreate」を創業
主に中小企業やスタートアップ向けの会計バックオフィスのDX支援開発プロジェクトの要件定義やマネジメントに従事。

  • キッチンカー事業
  • 地元の事業承継支援
  • 大学発ベンチャー
  • 音楽事務所
  • 平和活動プロジェクト

など、それぞれの現場に合わせた支援を実施。

同タイミングで、長崎大学研究開発推進機構FFGアントレプレナーシップセンターにて、起業家教育の運営大学発ベンチャーの創出に従事。

2024年7月に大学を退職したあと、同年10月には合同会社型DAO(分散型自律組織)である「合同会社えぬじー」を県内で2例目として設立。現在は事業支援を継続しながら、フェイク画像対策カメラアプリの開発という新たな挑戦にも取り組む。

2025年現在も「起業家」として活躍している小池勇琉さんに、事業の詳細や起業の経緯、今後の展望についてお話を伺いました!

DAO(分散型自律組織)とは?

DAO(分散型自律組織)とは、ブロックチェーン技術を使って、中央の管理者なしにみんなでルールを決めて運営する組織のこと。

特徴は次の3点:

  • 管理者がいない:会社の社長や代表がいなくても運営できる
  • ルールはプログラム化:あらかじめ決めたルールがコード(スマートコントラクト)で自動実行される
  • 参加者が意思決定:トークンなどを使って、参加者全員で提案・投票しながら運営していく

DAOは、みんなで動かすネット上の共同体のようなもの。
企業の新しい形として、特にWeb3やコミュニティ運営の分野で注目されている。

永江健太郎さん(紹介者)との関係

今回の「高専起業家ショッキング」企画で紹介してくれたのは、以前インタビューした永江健太郎さん。
小池勇琉さんとは、同じ佐世保高専出身の先輩・後輩という関係です。小池さんが4学年上ですが、在学期間はかぶっており、同じキャンパスにいたことになります。

ただ、永江さんは電気電子工学科、小池さんは電子制御工学科と、学科が異なるため在学中は直接の接点はなかったそうです。
そんな二人がつながったのは、起業家イベント「Startup Weekend」や「長崎学生ビジネスプランコンテスト」での再会がきっかけでした。

ここから、同じ高専出身という共通点を持つ起業家同士の交流が始まります。

目次
マーティー

会社員×ブロガー

マーティー

《高専卒業生》
高専の5年間を寮で生活
👉5年では副寮長

小学生から続けているバレー部に入部
👉5年時は副キャプテンとして高専全国大会3位入賞🥉

勉強は1年生の最初はワースト3
👉5年の最後にはトップ3

学生時代に受けたTOEICは295点……
👉社会人になってから1年半勉強して660点取得

“副”がつく役割が自分らしいところ🤭💨
勉強含め、コツコツやるタイプです✨

就職してからは高専で学んだことを活かして、回路設計の仕事を15年以上継続しています💨

管理者

小池さんが関わっている事業とは?

マーティー

最初に、現在どのような事業に関わっているか教えてください。

関わっているプロジェクトは多岐にわたりますが、大きく3つに分けることができます。

まず1つ目は、大学発ベンチャーの支援です。

私は主にプロジェクトマネジメント(PM)として、システム開発の要件定義や進行管理に携わっています。
研究成果をもとにしたビジネスを社会に実装していく、いわば「橋渡し」の役割です。
ここには技術だけでなく、調整力やスピード感が求められます。

2つ目は、事業承継支援です。

地域に根ざした中小企業の後継者と一緒に、新しい挑戦や事業の見直しに取り組んでいます。
事業継続というよりも、「今後どう変えていくか」を共に考え、形にしていくプロセスが中心です。

3つ目は、会計業務のDX支援です。

これは小規模事業者向けに、日々の経理作業をより効率的に行えるようサポートするものです。
ツール導入のアドバイスから、業務フローの見直しまで、現場に合った方法を提案しています。

マーティー

いろんな分野に関わっていらっしゃるんですね。具体的に紹介できるプロジェクトがあれば教えてください。

研究成果をベースにしたベンチャーや開発案件の中には、まだ話せないことも多いのが正直なところです。ただ、公開されているプロジェクトもあります。

たとえば、平和活動を支援するプロジェクトとして、「peace game」(Readyforのクラウドファンディング) に協力しました。

このプロジェクトは、長崎にゆかりのある若者たちが「被爆体験の継承」という難しいテーマに取り組むもので、私も運営面で関わらせていただきました。
長崎の平和資産をゲームにして聖地巡礼をしてもらうというものです。

また、ForGoodというクラウドファンディング上でも、同様のプロジェクト(詳細はこちら)が進んでいます。こうした活動を通じて、社会課題に向き合う若者の挑戦を応援しています。

起業のきっかけは“自動車学校代”!?意外な原点と起業家への憧れ

マーティー

どのようなきっかけで起業を考えるようになったのですか?

最初のきっかけは、高専在学中のある出来事でした。
コロナ禍の影響で、当時やっていたアルバイトがなくなってしまったんです。
それでも自動車学校には通いたかったので、「何とかして自分でお金を稼がないと」と考えました。これが、今の起業活動につながる原点でした。

ちょうどその頃、高専ではアントレプレナーシップ教育が始まった時期でもありました。
授業の中で「お客さんの声を聞く」「課題を見つけて提案する」「自分で案件を取って動く」といった起業家的な姿勢に触れ、強く惹かれるようになりました。

マーティー

起業家に憧れを抱くようになったんですね。

はい。自由に動ける裁量の大きさ自分の工夫次第で価値を生み出せる働き方に魅力を感じました。

最初は、クラウドワークスなどのプラットフォームで案件を探し、仕事を受けるところから始めました。
さらに、自ら名刺交換会などに足を運び、実際に会って人脈を作ることで、少しずつ自分の活動領域を広げていきました。

そうやって経験を積む中で、単なる“自動車学校代を稼ぐ手段”から、「自分の力で価値を提供する」ことの面白さに気づき、本格的に起業を目指すようになりました。

社会人1年目での起業。最大の壁は「理想と現実のギャップ」

マーティー

高専を卒業してからわずか1年で起業。かなりチャレンジングな選択だったと思います。特に「最大の壁や課題」だと感じたことは何でしたか?

一番大きかったのは、自分がやりたいこと」とお客さんが求めていること」とのギャップです。

たとえば、私が支援している音楽事務所では、ラッパーの方の会計や方向性の整理などに関わっていました。
彼らは、自分の想いを込めたオリジナル曲に力を入れているのですが、現実的に再生数が伸びるのは流行りのカバー曲だったりします。

理想と現実のあいだで揺れ動く姿を間近で見て、自分の立場としても「届けたいもの」と「受け取られるもの」の違いに悩むことがありました。

また、自分自身のキャリアとしては、ゲーム開発やデザインが得意分野です。

起業当初はそのスキルを活かして、何か新しくて面白いものを提供したいと考えていました。
しかし、実際にクライアントから求められたのは、シンプルなホームページや、使い勝手の良い業務システムなどでした。

マーティー

自分の「強み」や「こだわり」を活かしたくても、それが必ずしも求められるとは限らないんですね。

はい、まさにその通りです。だからこそ、「自分がやりたいこと」だけで突っ走るのではなく、まずは目の前の相手が本当に必要としているものにしっかり応えることが、信頼につながると学びました。

もちろん、その中で自分らしさや強みをどうにか活かす工夫も必要です。
でも、まずはお客さんの課題を解決するところから始めることの大切さを、実感しました。

起業後に実感。「高専での学びが活きた」と感じた瞬間

マーティー

起業して実際に経営していく中で、「これは高専で学んでいて良かった」と感じた場面はありますか?

あります。特に大学発ベンチャーの支援に関わったとき、高専で身につけた複合的な工学知識がとても役に立ちました。

大学の研究成果をもとにしたビジネスは、内容が専門的で複雑です。
ですが、高専では5年間にわたって幅広い分野の技術に触れてきたため、全体像を理解しやすく、技術者との会話もスムーズにできました。
特に、工学実験の経験が活きています。

高専時代、実験ではデータを整理し、考察を分担してレポートを期限内に仕上げることが当たり前でした。
この経験が、今のプロジェクトマネジメント(PM)の仕事にそのまま活かされています。
納期や品質のバランスを取りながらチームを動かすスキルは、実は実験レポートづくりから自然と身についたものかもしれません。

マーティー

技術だけでなく、チームワークやマネジメントの素地も高専で育まれたんですね。

そう思います。
さらに、エンジニアの苦労や努力を肌で感じたからこそ、今PMとして開発チームを動かすときも、リスペクトをもって接することを大切にしています。
「頼む側と作る側」が対立しない関係性を築くために、技術への理解と共感は欠かせません。

また、高専で受けたアントレプレナーシップ教育も、大きな影響を与えています。

当時は、技術を自分の「興味」だけで深めるのではなく、「お客さんにとって本当に価値があるものとは何か」を考えるよう指導されました。

その結果、今では「必ずしも新しい技術がベストではない」と思えるようになりました。
時には古い技術でも、お客さんの課題解決に役立つならそれを選ぶという判断ができるようになったのは、高専での学びがあってこそです。

起業4年目で感じた、自由と責任のリアル──理想と現実の境界線

マーティー

起業されて4年ほど経ちましたね。この間にさまざまな事業や環境の変化があったと思いますが、起業当初と比べて心境面での変化はありましたか?

大きな変化がありました。
起業した当初は、「自由に生きていける!」という気持ちが正直ありました。
同じ時間に出勤しなくてもいいし、働く場所も選べる。そんなイメージが先行していたんです。

でも実際は、その“自由”を支えているのはお客さんの存在です。
お金を払ってくれる人がいて初めて、仕事として成立します。

だから、「自由にやりたいことをやる」という姿勢では長続きしませんでした。
現場で求められるのは、お客さんが抱える課題をしっかり聞いて、その期待に応えること。それがすべての土台です。

マーティー

起業前に思い描いていた「理想の起業家像」とは少し違ったんですね。

そうですね。
「かっこいい技術を使いたい」とか、「スピード感を出したい」、「世界を変えるようなサービスを作りたい」という自分発信の“こうあるべき”という思いは、今では二の次になっています。

もちろん、理想や夢を持つことは大切です。
でも、それを実現するには、まずは誰かの役に立つこと、そして目の前の期待に応えることの積み重ねが不可欠なんだと、起業を通じて学びました。

目指すのは「次の挑戦者を支える人」──長崎に投資と起業の循環を

マーティー

現在も複数の事業に関わっておられますが、今後の展望や人生設計のようなものがあれば教えてください。

将来的には、長崎で新しい起業家が次々と生まれるような環境をつくりたいと思っています。
具体的には、「何かをやってみたい」という人たちを支援する投資エコシステムをつくることが目標です。

「お金を出す人」「挑戦する人」「技術やノウハウで支える人」が地域の中で自然につながり、循環していく仕組みです。
単発の支援ではなく、地域内で何度もチャレンジが生まれ続けるような、土壌を整える活動をしたいと考えています。

今までは、自分自身が“起業家”として前に出て動くことが多かったですが、これからは「支える側」に少しずつ軸を移していきたいという気持ちがあります。

マーティー

高専卒の起業家から、次の起業家を生み出す存在になりたいということですね!

そうなれたら嬉しいですね。
高専出身の人には、「ものづくり」だけでなく「しくみづくり」や「場づくり」もできる可能性があると思っています。
これからも、長崎という地域をベースに、いろんな挑戦を後押ししていきたいです。

起業に迷っている人へ──「一歩目は、誰かの話を聞くことから」

マーティー

最後に、起業したいけれど最初の一歩が踏み出せない人へ、アドバイスをお願いします。

起業というと、最初からビジネスアイデアを考えたり、資金調達をどうするか悩んだり、何か「特別なこと」をしなければならないと感じがちです。
でも僕が思うに、最初の一歩はもっとシンプルでいいんです。

それは、「困っている人の話をとにかく聞くこと」
相手の立場に立って、何に悩んでいるのか、どんなことに困っているのかを深く知ろうとすること。それだけで、起業のヒントは自然と見えてきます。

マーティー

誰かの「困りごと」を起点にするんですね。

はい。ビジネスって、突き詰めれば「誰かの困りごとを解決すること」なんですよね。
だから、「何か始めたいけど何をしたらいいかわからない」という人こそ、身近な人と会話してみてほしいです。
家族でも、友人でも、地域の誰かでもいい。リアルな声に耳を傾けることが、最も確かな起業の第一歩になるはずです。

インタビューを通じてのまとめ

インタビューを通して、小池さんの言葉には「地に足のついたリアルな起業観」が込められていると感じました。

華やかさだけでなく、目の前の人に向き合い、地域に根差しながら事業を育てていく姿勢は、これから起業を目指す高専生や若者にとって、大きなヒントになるはずです。

マーティー

貴重なお話を頂き、ありがとうございました!

プロフィール:小池勇琉さん

2021年
  • 佐世保高専 電子制御工学科 卒業
  • 有限会社シーエイプロダクション入社
     家庭用パーティゲームの開発に従事
2022年
  • 有限会社シーエイプロダクション退職
  • 長崎市にてBeforeCreateを開業
     システム開発、プロマネ等を展開
  • 長崎大学研究開発推進機構
     ベンチャー創出に従事
2024年
  • 合同会社えぬじー 設立 代表社員

企業情報

法人名BeforeCreate(個人事業)
HPBefore Create
設立2022年9月(個人事業主として開業)
事業内容・情報通信業
・コンサルティング
法人名合同会社えぬじー
HPえぬじー – ノーグッドをニューグッドに
設立2024年10月
事業内容・プロジェクト伴走・支援
・ポートフォリオ管理
・イベント開催

小池勇琉さんの過去のインタビュー記事はこちら👇

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