- 高専でどんな経験ができるか分からない……
- ロボコンやプロコンの名前は聞くけど、
ほかにも挑戦の場があるか知りたい。 - 子どもの挑戦を応援できる進路選びがしたい!
高専に進学する中学生は、全国的に見るとごく少数です。「高専って何ができる学校なの?」という疑問は当然だと思います。偏差値や就職率、編入大学の情報は出てきても、入ったあとにどんな挑戦ができるかは外からだと見えにくいです。
僕は高専で5年間過ごした卒業生です。成績の浮き沈みや寮生活も含めて、高専のリアルを体験してきました。今はその実体験をもとに、高専情報サイト「寮ラボ」を運営しています。
この記事では、高専でどんな挑戦ができるかを整理しながら、その挑戦を「どう見て、どう応援すればいいか」まで一緒に考えます。
高専生の挑戦は、
教室の外にも広がっている。
コンテスト・クラウドファンディング・研究や海外プロジェクトなど、自分で課題を見つけて外の世界に届ける経験ができます。
これが、偏差値や就職率だけでは見えない高専の魅力です。
なお、本記事では現役高専生だけでなく、高専OB・OGや高専関係者が関わる挑戦も「高専人の挑戦」として紹介します。
高専生の挑戦は学校の中だけではない

高専には授業や定期テスト、部活のほかにも教室の外で挑戦できる場がいくつもあります。
- 全国規模のコンテスト
- 活動を社会に届けるクラウドファンディング
- 研究・開発や地域活動、海外プロジェクト
- 在学中・卒業後の起業
高専の魅力は、偏差値や就職率の数字だけでは語れません。
自分で課題を見つけて、
手を動かして形にして、
外の世界に届ける経験ができる。
ここは、高専進学を考えるうえで知っておきたい大事な視点です。
もちろん、全員がこうした挑戦をするわけではありません。
でも、
「やってみたい」と思ったときに、
その扉が並んでいる。
それが高専という環境の面白さです。
コンテストで挑戦|
ロボコン・プロコン・DCONなど

高専では、技術とアイデアを競うコンテストが年間を通じていくつも開催されています。代表的なのが、ロボコン・プロコン・DCON・デザコンなどです。
ざっくり言うと、ものを作るのがロボコン、プログラムを書くのがプロコン、技術を事業化するのがDCON、街や建物を設計するのがデザコンです。どれも高専生の挑戦ですが、評価される力はそれぞれ違います。
DCON2026では、豊田高専のチームが下水道点検ロボットのプロダクトで、企業評価額約5.6億円の評価を受けて最優秀賞を受賞しました。
学生が作ったプロダクトに対して、
技術や事業性が本気で評価される場。
それぞれの違いや「子どもに合いそうな挑戦はどれか」は、別の記事でまとめています。
高専生が挑戦できるコンテストは
こちらの記事で整理しています。

DCON2026最優秀賞チームへの
インタビューはこちらで紹介しています。

クラウドファンディングで挑戦|
お金と応援者を集める仕組み

最近は、高専生や高専関係者がクラウドファンディングを使って、自分たちの挑戦を社会に届ける事例も出てきています。「クラウドファンディング」と聞くと、お金を集める仕組みというイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。
ここでは、クラウドファンディングの見方と、応援するときに確認したいポイントを整理します。
クラファンの目的はお金だけではない
クラウドファンディングは、自身の問題意識や活動を公開して、応援してくれる人とつながる仕組みでもあります。
「こういう課題に気づいた」
「だからこれを作りたい」
という想いを世の中に向けて発信する。
その想いに共感した人が、支援や活動のシェアや応援コメントという形で力を貸す。
挑戦している姿が見えることに意味があります。
支援するときに確認したいこと
もし「応援したい」と思える挑戦に出会ったら、まずは以下の点を確認しましょう。
- クラウドファンディングの目的
- 調達資金の使いみち
- 実施している人や団体
- 募集終了日
支援する場合は、必ず公式ページの内容を確認したうえで判断してください。
加えて、もうひとつ大事なことがあります。
応援はお金を出すことだけではありません。
挑戦のシェアや応援コメントも、挑戦している人にとっては大きな力になります。
金銭的な支援が難しくても、
できる形で応援できる。
それができるのが、クラウドファンディングです。
現在受付中のクラウドファンディング
高専生・高専関係者が関わるクラウドファンディングや挑戦プロジェクトのうち、最終確認日時点で受付中のものを紹介します。
高専生や高専関係者が自分たちの活動をどのように外の世界に届けているのかを知ってもらうために掲載します。
支援は任意です。
金銭的な支援だけでなく、シェアや応援コメントも実施者の力になります。
最新情報や詳細は、必ず各公式ページでご確認ください。
掲載しているプロジェクトの確認基準
- 高専生、または高専関係者が関わっていること
- 公式ページや公開情報があること
- 目的、資金用途、実施主体、募集終了日が確認できること
最終確認日:2026年6月19日
◆食事制限対応を見える化するサービス「MYSHOKU(マイショク)」

主体:
MYSHOKU開発チーム
内容:
飲食店や宿泊施設の食事制限対応(アレルギー・ハラル・ヴィーガンなど)の情報を見える化。食事に制限のある人が外食時の選択肢を見つけやすくすることを目指すサービスです。
募集終了日(予定):
2026年6月30日
公式ページ:
https://camp-fire.jp/projects/896127/view

※筆者も個人として少額支援しています。
※神山まるごと高専の中本さんが、リードエンジニアとして参画しているプロジェクトです。
※掲載はプロジェクトの成果を保証するものではありません。支援する場合は、必ず公式ページの内容をご確認ください。
◆ウズベキスタンの子どもたちに学習アプリを届けるプロジェクト(Bilimadd)

主体:
Bilimaddプロジェクトチーム
内容:
ウズベキスタンの子どもたちに、遊びながら学べる学習アプリを届けるための挑戦です。
募集終了日(予定):
2026年7月31日
公式ページ:
https://readyfor.jp/projects/bilimadd
※筆者も個人として少額支援しています。
※神山まるごと高専の木村さん、佐藤さん、鉄川さんが取り組んでいるプロジェクトです。
※掲載はプロジェクトの成果を保証するものではありません。支援する場合は、必ず公式ページの内容をご確認ください。
《高専OBとして感じたこと》
僕が高専生だった頃、自分たちの活動を外に発信して応援してもらう感覚はあまりありませんでした。コンテストも研究も「学校の中のもの」に感じていました。
でも、社会人になって改めて感じたのは、学生のうちから学校の外へ挑戦を出す経験には大きな意味があるということ。現役高専生のクラウドファンディングを初めて目にしたとき、素直に驚きました。
課題を見つけ、
プロダクトを作り、
現地に行って確かめようとしている。
こういう挑戦が見える場所に出ること自体、
高専の魅力なのだと思います。
過去に、別の高専生の挑戦を応援したときの記録もnoteに残しています。

研究・開発・海外・地域活動で挑戦

高専人の挑戦は、コンテストやクラファンだけではありません。研究・開発や地域活動、海外プロジェクト、起業などさまざまなかたちがあります。
- 研究テーマを深める
- 開発したものを試す
- 海外でアイデアを試す
- 地域課題に関わる
在学中から仕事に近いものづくりを経験できるのが、高専という環境の強みです。
こうした挑戦は、これからも増えていくと思います。面白い挑戦に出会えたら、この記事でも少しずつ紹介していきます。
保護者ができる応援|
挑戦を見守り、話を聞く

ここまで読んで「応援したい挑戦があったとき、親としてどう関わればいいの?」と感じた方もいるかもしれません。
前提として、挑戦するかを決めるのはお子さん自身です。親の役割は代わりに決めることではなく、きっかけを渡したり、話を聞いたり、一緒に確認したりすることだと思っています。
もしお子さんが何かに挑戦したいと言ったら、まずは次のようなことを一緒に確認してみてください。
- 何に興味を持っているのか
- 誰と取り組むのか
- どんな経験になりそうか
- 学校生活や体調に無理がないか
- お金以外にできる応援はあるか
繰り返しになりますが、応援はお金を出すことだけではありません。
話を聞くこと。
一緒に調べること。
家族で話題にすること。
必要なときに、少しだけ背中を押すこと。
どれも、挑戦しようとしている人の力になります。
「こういう挑戦をしている高専生がいるんだね」
と、親子で話すきっかけにしてもらえたらうれしいです。
まとめ|高専は教室の外にも挑戦の扉が並んでいる

高専生の挑戦の広がりを振り返ります。
- 全国規模のコンテスト
- 自身の活動を届けるクラウドファンディング
- 研究・開発や地域・海外での活動、起業
高専は、教室の勉強だけの場所ではありません。自分の興味を形にして、外の世界に出してみる場でもあります。
受付中のクラウドファンディングや挑戦プロジェクトは、時期によって変わります。新しい挑戦に出会えたら、寮ラボやSNSでもできる範囲で紹介していきます。
SNSで見かけた際は、応援のきっかけにしていただければ幸いです。
この記事を読んだあと、お子さんの好きなことや普段夢中になっていることを少しだけ思い浮かべてみてください。
高専生が挑戦できるコンテストの違いはこちら

DCON2026最優秀賞チームインタビュー記事

高専卒業後の進路についてはこちら

そもそも高専とは?という方はこちら






